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悪巧み
第2章 踊り場
俺は一階のロビーで、じりじりして葛西からの電話を待った。
待ちながら昨日、葛西と打ち合わせた話を頭の中で何度も反芻した。
葛西は言った。

お前は前に百合子から断られている。
お前が相手では百合子は、うんと言わないだろう。
だから俺が百合子を誘い出して、落とす。
そして途中でお前と入れ替わる。
お前に俺の代わりに百合子とさせてやる。

そんな事が出来るのか?
俺は半信半疑でたずねた。
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