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悪巧み
第2章 踊り場
葛西は立ち上がった百合子を、階段とは反対側の壁に向かせた。
俺がいる方とは反対側を向いた。
そして壁に手を突かせた。
尻を引っ張ると、こちらに突き出させた。
「欲しいか? 百合子」
百合子はうなずいたようだった。
「聞こえない、百合子、欲しいのか?」
「欲しい……挿れて……」
かすかに聞こえた。
「分かった、今から挿れてやる」
俺への合図の言葉だった。


第2章 踊り場 完
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