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第9章 少女を探して

うる覚えの町並みは焼け野原になっていて、それでも人が生活をしていた

名前も覚えてない、会ったとしても俺のことを覚えてないだろうと思う

すると派手な紫色の髪飾りを付け、それに合ったワンピースを着ている女が外国人の兵隊と腕を組みながら私のほうに歩いてきた

そして兵隊が頬にキスし、ドル札を渡して、どこかに消えていった

女が私をじっと見ている、あの時と同じように

あの少女だ、かなり大人ぽっくなっていた

「探しに来たんだ、生きていたんだね」

「探しに？ あんた誰？ 今は日本人は相手してないから」

俺はあの時の話をした、俺を睨み付けながら聞いている

「…で生きてるのを分かったなら帰ってくれない？」

俺は彼女の手を引いて、俺は黙って、家まで連れて帰った