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第1章 美佳という女

1943年、昭和18年の初夏

俺と美佳は知り合った

戦争が少しずつ激化、学生も戦地に送られるという噂が広まり始めていた

美佳はそんな時代でも袴を着て学校に通う令嬢で、図書室で知り合う

憲兵の監視があるせいか蔵書されてる本が減り、それでも読める本を探してた

貸し出しの受付で、美佳は借りていた本の延長を頼んでいる、次に借りるのは俺だった

俺は譲ると言い、そこから文通が始まった

図書室で待ち合わせ、外を出歩けない時代

その文通は楽しかった、しかし戦争の激化で終わりを告げた