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HANAMIZUKI~貴女を永遠に想います
第24章 世界一寂しがり屋のS男




おいおいおいおい・・・。


ここ~・・・


ここで良いのかッ???


嘘だろ?




俺は有休を貰って~・・・ある場所に車を止めその古い門を眺めた。


ここ??


ここが旅館ッ???



一回車から降りその門から中を覗くが・・・。


誰も居ねぇし・・・。


ここやってんのッ???



壊れそうだしお化け出そうだしッ!!!!(笑)


顔だけを門の中でキョロキョロさせると・・・。




「何か用かいッ?!」



はっ・・・・・・。


ドスの利いたお婆さんの声ッ!!!


まさか・・・。


昼間なのに・・・。



出たッ?!



ゆっくりその声の方を見ると・・・・。



着物姿の真っ白な白髪のお婆さんが・・・・こっちを見てまた・・・。



「もしかしてお客さんかい???」



・・・・・・。



俺は姿勢を正し・・・。



「ここって~・・・熱古屋じゃ・・・・。」



そう言うと・・・お婆さんは一瞬俺をジッと見つめ・・・・。



ゲタゲタ笑った・・・。



???????



なになになにッ????



「(笑)(笑)・・・アンタお客さんかい???誰だい?この旧館を教えたのは~ッ!!!」



えっ?!



俺は・・・。



祐司さんに渡されたこの旅館の住所を見て・・・。



「会社の上司に聞いたんですが・・・・。」



俺がそう言うとお婆さんはまたゲタゲタ笑って・・・。



ゆっくり俺の前まで歩いてきた・・・。



「営業している本館はこの裏だよ(笑)案内してやるから車に乗せてくれるかい???」



・・・・・・。



この婆さん・・・。



誰ッ・・???(笑)




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