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HANAMIZUKI~貴女を永遠に想います
第4章 滝本幸助





俺の実家は横浜の山手、高級住宅地に建つ古い洋館。



ここは俺には関係がない・・・祖父が建てたものだと聞かされている。



関係ない???



そう・・・俺には全く関係ない祖父だ。



俺のお袋は・・・俺が小学生の時・・・。



今の親父と再婚した。



親父にも連れ子が居て・・・俺には弟が出来たんだ。



生意気な弟。




その親父が祖父が亡くなって家が空いているからとここに住むことを提案してきた。



最初は広くて・・・お城みたいだって・・・。



嬉しかったけど・・・。



今はこんな家、・・・土地ごと早く売り飛ばして金にしたいくらい。




「仕事は順調なの???(笑)」




母さんは笑って言う。



・・・・・。



「あぁ・・・最近新しい企画の責任者になったから忙しい・・・・。」



母さんは誇らしげに・・・。



笑った。



新しい企画???



責任者・・・。



そんなの・・・。



嘘だ。



俺は働いていない・・・。




でも・・・それも母さんにまだ言えないでいた。



だって・・・それは全て・・・。



あの女のせいだから。



アイツが俺の疫病神。



全てを奪った・・・。



悪魔だ・・・。







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