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第7章 縁談

詩織に見合い話が持ち上がった、父の作った借金を肩代わりしてくれるという話だった

相手は25歳の町会議議員、詩織を正式な妻として迎えるという

直樹との話も承知してるという話に、詩織の両親は喜んだ

しかし詩織は乗り気じゃない、直樹に会いたい気持ちが日に日に募るばかりである

縁談の日が近づくと、この差し金は直樹の正式の妻のヤエ子だと分かった

直樹の事故で酒蔵の経営が思わしくない、いつまでも詩織の父が作った借金の穴埋めは出来ない状態、そして、入院中の直樹は事がある度にヤエ子ではなく詩織を呼ぶ、１日でも早く詩織と詩織の家族と絶縁をしたかったようだ