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第12章 上陸

夜になると、風と雨が更に酷くなり上陸したような感じになった

酒蔵に居る人たちの酒蔵の閉鎖の話などは直ぐに伝わり、ヤエ子も台風が過ぎ去れば家を出て行かなくてはならない

直樹が入院してる時に詩織の体を楽しんでいた男二人が直樹の寝ている部屋に現れた

直樹の寝てる横に座り、悪びる様子も無く、むしろ体が自由に動かない直樹に自慢してるように、その時の話を始める

事実あの時の詩織は寂しかったせいか、むしろ悦びが勝ったのは事実であり、反論は出来ない

その時よりも女らしさは増してる、つまり退職金の一部として、詩織を要求してきた

詩織は直樹の前で要求に答えることを決心し、一旦部屋を出て、風呂場に行き、体を洗っている

洗いながら考えた、女盛りに惚れた男に抱かれない虚しさ、夢まで見て、自慰行為でしか慰められない

求められた体、詩織は仕立てたばかりの着物に着替え直して、部屋に戻った