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竜を継ぐ者~黄の刻印の章~(世界はエッチと愛で救われる)
第11章 なんて朝だ
 昨日の事がなければ、ただの変な夢だと一笑に伏して、真吾も終えていた。
 しかしこうも見事に昨日の出来事と夢の内容がハマリ過ぎていると、思い込みだけで夢を見たのだと無視もできない……全てが事実なのか、それとも虚実ない交ぜなのか、見たものが夢では流石に判断に迷う。
 だがその内容を鵜呑みにするのなら、あの夢は……。

「僕にどうしろって言うんだ。僕は普通の高校生だよ……」

 女性をレイプしてでも助けろって……!?
 真吾は寝癖のある髪を、苛立ちも露に両手でワシャワシャした。
 どうして自分なのだろう、レイプなんて望んでないのに。

「はぁ…………」

 真吾は深い溜息をついた。
 いや、でも……どうなんだ。レイプではなく、犯す――だったら……?
 全く望んでないと、言い切れるだろうか――と考えると自信が無くなってくる。
 暴れる女の子を無理矢理に押さえつけて――というのは流石に抵抗を感じるが、昨日の彩夏はどうだ。強引に抱いた事に変わりはないが、レイプとも違っていた。
 例えば彩夏の時のように、誘導して犯す行為に抵抗は無い気がする。

「ああ……でもなァ……ああ~……面倒臭ェなぁ、もう……!」

 頭をグシャグシャと掻き毟りながら、真吾は煩悶した。
 考えるのが嫌だ。
 何で朝からレイプ云々で悩まなくてはいけないのか。高校生のする悩みじゃないだろ、コレ……。

「うわ、冷た!」

 ベッドから起き上がると、腹にヒヤリと冷たいものを感じる。
 パジャマのズボンのゴムを持ち上げて見て、真吾は閉口した。ボクサーパンツの前部分に大きなシミが広がっているではないか……!
 真吾は深~く、溜息をついた。
 これは俗に言う、夢精というやつだ。何か変な夢でも見たかな……。
 そういえばと、黙想に耽りながら目を瞑る。堕児だ何だという夢の前に、他にも夢を見ていたような気がする。脳裏に三角の黒子がサッと浮かぶと、ぼんやりと思い出されてきた。
 あれ、何かヤバい夢を見たような気がする……。

「黒子の女子と確か……あ――――!!」

 事細かにではないが、そこそこはっきりと真吾は思い出した。
 身体を自由に使われるくらいなら犯した方がマシだ――と、自我のない愛を犯しちゃったんだっけ……夢の中でだけど。しかし犯すのに抵抗を感じた癖に、躊躇もなく膣《なか》出しとか……何て最低な奴だろうか。
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