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咲き乱れる花[改訂・新版]
第18章 診療所
詩織は以前のように直樹が求めて来なくなったのを仕事の忙しさと言い聞かせたが、やはり詩織も30手前の若い女だから耐えられなくなってきた

帰ってきた直樹を起こすのも申し訳無い気持ちになって、直樹と一緒に仕事する幸一に安定剤の注射を密かに打ってもらうようになった

幸一は家に上がり、安定剤を打っていく

「奥さま、あまりこの注射も身体には良くありません」

「そうなの? でも夜は眠れるし、気持ちも楽なの」

「奥さま、何がありましたか? お聞きします」

最初は黙っていた詩織、しかし幸一ならば‥と話を始めた

光一は敦がミホと深い仲だと知っていた、詩織の美しさに惹かれていく

光一は詩織を床に寝かし、足を開かせた

既に濡れている、着物を脱がし、抵抗しない詩織に対して、そのままガチガチになったちんぽを入れた

最初はゆっくり、優しく動かした

詩織は女の悦びを久しぶりに思い出しながら、幸一にすべてを任せた

でもまさかの事が起きようとした

幸一は耳元で「中にたっぷりと流し込みますよ」と言い出し、詩織は「それだけはダメよ‥ ダメ‥」と言ったが、幸一はザーメンを流し込んだ

すると「奥さま、素敵でしたよ」と言い、額に口づけをして出て行った

詩織の身体のなかに、敦では無い男のザーメンが入っている快楽と絶望感

これがまさに奈落の底の始まりだった
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