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咲き乱れる花[改訂・新版]
第19章 詩織の2度目の変調
たった1度の幸一との交わり、それは詩織の2度目の妊娠として現れた
敦に気づかれる前に何とかしなくては‥と思い、3つ先の村にある薬剤問屋に行った
「これを今飲んで3日間の朝晩飲めば、堕胎は出来る」と薬を渡されて、詩織は店のなかで飲んだ
そして馬車で家に戻ると、玄関に敦が立っていた
「ごめんなさい、私用で出てました 今から食事の用意をします」と言い、腹痛に耐えながら家に入って行った
「私用ってなんだ? 美織の学校の用事なら済んだろ?」そう言うと、久しぶりに着物の胸元に手を入れてくる敦
するっと胸元から袋が落ちた、詩織が取ろうとすると敦が素早く袋を取った
薬品名が書いてある、敦は睨み付けた
「詩織‥ これはなんだ?」
「あ、これは‥」言葉が出てこない
「誰の子だ? おい‥ 答えろ」
詩織は黙っている、敦はミホと深い関係になってるのに、詩織を叱責している
詩織は敦から袋を取り上げて袋に入っている薬を一気に口のなかに入れ、傍にあった水を一気に飲んだ
詩織の顔色は真っ青になって、呼吸も乱れ始め、意識を失った
しかし敦は起こすことはしないまま、その場に立っていた
着物が真っ赤な血で染まり、床まで真っ赤に染まる、夕焼けも真っ赤に染まるなかを詩織の人生は終わった
【第一部 終わり】
敦に気づかれる前に何とかしなくては‥と思い、3つ先の村にある薬剤問屋に行った
「これを今飲んで3日間の朝晩飲めば、堕胎は出来る」と薬を渡されて、詩織は店のなかで飲んだ
そして馬車で家に戻ると、玄関に敦が立っていた
「ごめんなさい、私用で出てました 今から食事の用意をします」と言い、腹痛に耐えながら家に入って行った
「私用ってなんだ? 美織の学校の用事なら済んだろ?」そう言うと、久しぶりに着物の胸元に手を入れてくる敦
するっと胸元から袋が落ちた、詩織が取ろうとすると敦が素早く袋を取った
薬品名が書いてある、敦は睨み付けた
「詩織‥ これはなんだ?」
「あ、これは‥」言葉が出てこない
「誰の子だ? おい‥ 答えろ」
詩織は黙っている、敦はミホと深い関係になってるのに、詩織を叱責している
詩織は敦から袋を取り上げて袋に入っている薬を一気に口のなかに入れ、傍にあった水を一気に飲んだ
詩織の顔色は真っ青になって、呼吸も乱れ始め、意識を失った
しかし敦は起こすことはしないまま、その場に立っていた
着物が真っ赤な血で染まり、床まで真っ赤に染まる、夕焼けも真っ赤に染まるなかを詩織の人生は終わった
【第一部 終わり】