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牝獣の哭く夜
第4章 脱がされて
「ちょ、ちょっと……触らないでっ!」

 細く締まった足首をつかまれ、美貴はビクンと身をすくませた。

 湿った指の感触が嫌悪感を増長させる。

 必死に身をよじった。

 すらりとした脚をばたつかせて、部下の手を振り払おうとする。
 だが、両足を拘束された身ではいくらの効果も望めなかった。

 そんな反応を楽しむように、男の手がふくらはぎへと進んでくる。

「嫌だって。いやらしい真似しないでちょうだいっ」

 美貴は激しく暴れた。その動きで、シックな膝丈スカートがまくれ上がる。

 ふくらはぎの表面を撫でさするだけでなく、指先と手のひら全体を使って、マッサージみたいに揉みほぐされる。
 ストッキングがこすれるサリサリした音と、肉に食い込む指圧が、汚辱感を掻き立てた。

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