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牝獣の哭く夜
第5章 失禁女上司
 限界まで我慢をかさねた尿意は、トイレに行けると思ったために、いっそう切羽詰まって下腹部を刺激する。

 もう、耐える自信はなかった。

「せめて手をほどいて。パンツも下ろせない」

「脱がしてやろうか?」

「いやっ」

(ああ、もう駄目……)

 いったん尻をバスタブの縁に載せ、ストッキングの片脚を上げた。

 そのとたん、限界がきた。

「あっ、あっ」

 悲痛な叫びとともに、シルクショーツの前面に黒い染みが浮き出た。

 と思った次の瞬間――
 股間から勢いよく、水流が噴き出す。

「いやあああっ! 駄目えええぇっ!」

 美貴はあわててバスタブにしゃがみ込んだ。
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