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保健体育の授業
第4章 大事件の発生


李久と広大と保健室で交わってから

1週間が経つ。



明日からは学期末テスト。

そのテスト準備に追われ

先生方はもちろん、生徒も忙しくしていた。





3日前に広大が一人で保健室に訪れた…



キョロキョロと辺りを見回し

ちょこんとベンチに座る。



『ねぇ…もう少しでテストじゃん?』



『そうね…あっ勉強教えてって言うなら

無理よ、私勉強に苦手だし…』



『え?保健室の先生の癖に頭悪いの?

まぁいいや、そうじゃなくてさ…』



『うん…なあに?』



『テストで結果良かったらさ…

先生の家で手料理、ご馳走してよ。』



『えっ?でもうち狭いから三人も

『3人じゃなくて俺だけ』…』



遮るように広大は言葉を続ける。



『学年5番以内に入ったら…

それでどう…?』



『前回は何位?』



『んーと、7位』



『じゃあ…3位以内…3位以内。

点数も490点以内…それをとれたら

お家に招待してご飯作ってあげる。』



表情も変えずに広大の返事は



『…わかった。約束だからね。』



そう言って保健室から去っていった。





こんな約束を交わして

迎える期末テストだった。



本来であれば女教師が家に男子生徒を

招き入れること事態がタブー。


そのリスクにかえても…

私は広大に会えるのなら。


そんな純粋で、そして同時に不純な

恋心を抱き始めてしまっていたんだ。





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