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美女の危ない立回り
第2章 危ない立ち回り(大学3年の夏)
そしてユウカがサトルの彼女の写真を見たいと言い出した。

サトルは恥ずかしがりながらも、スマートホンを取り出して彼女との2ショット写真を出した。

ユウカ「わあ、彼女カワイイ~」

女性のタイプ分けをする時に綺麗系と可愛い系で分ける事があるが、ユウカが綺麗系だとするとサトルの彼女は間違いなく可愛い系であった。
サトルの彼女は身長は150センチ台の中盤の小柄で優しそうな笑顔が印象的であった。

ユウカは二人のツーショットを優しそうな目で長い間見つめていた。

ユウカ「最近はどんなデートをしたの?」

サトルは先日彼女と服を買いにショッピングに行ったときの事を話した。

「カノジョとさぁ手繋ぐ時って・・・」

突然ユウカがサトルの手を取って握手するような形で自分の掌と重ねた。
サトルはユウカの急な行動に動揺した。

「こう?それとも・・・」

次は指を組み換えて恋人繋の格好で掌を重ね合わせた。
ユウカは見た目以上に酔っているに違いなかった。

ユウカ「それともこっち?」

ユウカの指は指自体の太さはとても細くて長細かった。その手はひんやりとしていた。
店のエアコンがかなり効いているからなのだろうか。
脈絡のないユウカの行動にサトルが答えられずにいると

ユウカ「あっ、違う?笑」

サトル「あ、いえ、あの、この繋ぎ方します」

ユウカ「恋人繋ぎだね」

ニヤニヤと笑みを浮かべて、ユウカは指を折り畳んでぎゅっとサトルの指の間を握る。
サトルの心拍数が急激に上がる。

ユウカ「なるほど・・ていうかサトルくん手あったかいね?びっくり」

サトルは周囲の様子がどうしても気になってしまった。
あのユウカと手を握り合っているとなったら大騒ぎになりそうだと思ったからだ。
サトルは恐る恐る周りを見回したが、それぞれで盛り上がっていて誰も気づいていないようであった。

ユウカはジョッキに残っていた青リンゴチューハイを飲み干した。
端から見てもかなり飲むピッチが早かった。

サトルはテーブルの下でデニムを少し隆起させてしまっていた。

誰もが憧れるユウカがほろ酔い状態になって横に座ってちょっかいをかけてくるのだ。
サトルからするとシラフ状態のユウカと比べるとかなり隙があるように感じられた。

サトルは酒に口をつけつつ、ユウカにもすすめた。
誰かが頼んだチューハイがまだ沢山目の前に並んでいた。
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