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官能的大恋愛
第15章 結婚という二文字
親切心だと、素直に受け止められないのが、私の性分だから…ちょっとだけ不信感。

好きな人に同じ事をされたら、間違いなくドキドキするのに。

やっぱり恋の魔法にかかると、とんでもなく堕ちやすいのだな。

「ちょっと、ちょっと、今のイケメンは誰よ?何をもらったのよ?」

仲良しのおばさんが、わざわざ近寄ってきて言う。

「さぁ、知らないですね。鼻水すすったらティッシュくれただけですよ」

「最近あんた、妙に女びちゃってるから、ついに声掛けてきたのかなぁ~と思って」

「ついに?」

女びてるって、女だし。

「あんた、あのスーツ男。最近しょっちゅう店に来るじゃんよ」

「へぇ」

全然興味なし。

「いつもいつも、あんたの側を通ったりレジもあんたのレジに入ったり。気が付かなかった?」

「いやいやだからって、何なの?って感じなんすけど」

優しいって思えばいいの?

カッコいいって思えばいいの?

「ふぅ~ん」

「やだぁ、もぉ」

「やだやだぁ、もぉ」

と、こっそり棚に隠れてケタケタ笑っていた。
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