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官能的大恋愛
第5章 性的第5感覚器官
「人間には生まれながらにして、身体で判断する感覚器官があるんだよ。視覚、嗅覚、聴覚、味覚、触覚ってね。簡単に言ったら、目で鼻で耳で舌で触れて、その感覚で物事を判断する。頭の中で考えるのは、妄想だけどね」

「どうせ私は妄想ベイビーですよ」

私は口を尖らせて、Nagを見る。

「ノンノン…否定はしてないよ」

と、私の口唇に指を当てた。

「今のは第5感覚器官って言うんだけど。もう1つ意味があってねぇ。その感覚器官を通して得る快さを、性的感覚とも言うんだよ」

性的…感覚…。

第5感覚器官で性的感覚を得る…。

それを官能と言うのか…。

「さ、さすがAV男優さんですね。根源をちゃんと把握して撮影に望んでるんだぁ。だから、あんな素敵な演技が出来るんですね」

って、私がNagを見ると…。

えっ、何?

何か、さっきと視線の感じが違わない?!

「理屈を吐くのは…俺は好きじゃない…相手を満たして見てる奴を満たして…俺は自分に自信を持たせたいだけ…」

Nagは撮影の時によく使う、溜め息混じりの言葉の使い方で、私に語り始めた。

「君は先ずは…視覚をじっくりと…最後まで見届ける感覚を…養うべきだと思うよ…」

視覚を養う?

Nagは、バスローブの紐をほどいた。

「さっきの撮影で…イクとこ見てなかっただろ?」

私は生唾を飲み込み、うなずいた。

「今から俺がイクとこ…見てよ…」

パサリとバスローブを広げて、Nagは丸裸になった。

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