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官能的大恋愛
第7章 エッチのプロはソフトキスが好き
「メリハリ、ちゃんと出来てんじゃん…へぇ~っ…熱心に打ち込めるモノがあるのは生きてて大切な事だよ…俺、益々応援しちゃう…」

「やだなぁ…何かそんな良いふうに言われるの慣れてないから、照れる」

「君は、頑張り屋さんの努力家だね?」

「えへへ、はい!」

やたら私を持ち上げるような物の言い方。

そういう言葉を並べられると、正直嘘臭く感じちゃう。

私の正体は、疑り深いひねくれ者だから。

「今から行く中華料理屋は、撮影部隊との行き付けの店なんだよ。中国人がやってるからなのか、どれ食べても美味しいんだよね…」

この人もそうなのかなぁ。

最初だけ優しくして、慣れたら私にアレヤコレヤと要求ばかりして、私の自由を奪おうとするのかなぁ。

「店員とも仲良しなんだ…みんな陽気でノリが軽いんだ…って?…どうしたの?」

「へっ?」

上の空がバレたか。

独りよがりの好きな私は、人の話を最後まで聞けないで、自分の世界に入り込むようになっていた。

それも、いつの間にか。

だから、いつも彼氏と喧嘩してた。

だから、いつも要求されてムカついて別れたりしていた。

最後に仲直りで「結婚したい」とか言われて、更にこんな男とは絶対に決別したいと思って、断固拒否してきた。

結婚は、何もする事のない暇な女としてくれ!

私は、やりたい事に向かって忙しいんだから!

一緒にしないでちょうだいよ!

と、本音を言えずに心の中に隠して今ですらも、必死で生きているのです。

過去の男に「考え方を変えろ」みたいに言われて、私は吐き捨ててやった。

「あんたが考え方変えたら?」

おとなしそうに見えたみたい、この私を。
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