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愛してるからこそ...
第8章 突然の昇進




「はい。外回りで昼戻れない日以外は
作ってくれてるんで。」

『いやー、いいなぁ。
若いって素晴らしいな!』

社長は笑いながら常務と人事部長に言った。


『いやー、社長のところも奥様若いから
つくってもらったらどうですか?』


常務は普通に返していた。


『うちはもう3回目の結婚だからね。
一回目は俺が好きで別に女を作って出ていって
二回目は死別だし?
今の家内はあまり料理が上手ではないからね。』



へー、社長って三回目か。
それにしても女作ってって普通に言うか?
信じらんね...


ってか俺の父親も出ていったっけ?
どこで何してるか知らんけど…


「では、営業部に戻るのでこれで…」


みんなに一礼してから社長室をでた。
はぁ...戻って書類片付けるか。


部長か。俺務まるのかな?
いつにもなく弱気な言葉しか出てこないが
これも家族となる朱里を守るため。
いつか生まれてくる子供のために頑張るか。

今日くらい早く帰りたい。
最近書類をずっとみていて思ったことがある。

小池が最近おかしい。
外回りは元々少なかったが営業部に居ても
辛そうにしていることが多い。


一応聞いてみるか......。



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