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愛してるからこそ...
第1章 祝福の嵐



正人にプロポーズされそれを受けてから
初の出勤の日、
正人は何か人が変わったように
デレデレというか甘えまくってくる。


「今日帰り行きたいとこあるから
飯食って帰ろうか。」


そう言い出した正人にうん。とだけ答えた。


車で出勤しいつもなら会社の前で降ろされるのに
その日からは駐車場まで連れて行かれる。
そして車から降りると
手を繋いで会社まで歩こうとしている。


「ち、ちょっと…!手!!」

「ん?繋いでるだろ?転けるなよ。」


違ーーーう!
手を繋いでるから言ったのに...


そっちに気を取られていて
前の段差に気が付かなかった。

「危なっ」

正人の声が聞こえたと同時に
私の体を支えてくれていた。

転けるなよって言われたばかりだったのに
こんな事になるなんて...

「ほら。言ったそばから転けそうになってんだろ。
だから手繋いで会社まで行ってるんだ。」

どうやら私は正人の中ではまだまだお子ちゃまらしい。
ごめん。と一言だけ言って周りの視線を感じながら
会社まできてしまった。

ここからは手なんて繋げない。
ふりほどこうとした時後ろから呼び止められた。


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