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愛してるからこそ...
第3章 家族



仕事に行く時車のドアを開けてくれた。
ありがとうと言って助手席に乗り込み
その後ドアを閉めてくれる。

「正人ってさなんでそんなにスマートにこなすの?」

「な、何だよいきなり…」

だってこういう動作もスっとしてくれるし
重いものだって自然に持って軽いものを私に持たしてくれる。


「何かすごいなって。そう思っちゃった。」

「変なやつ。」

するとシートベルトをした正人は車を発進させた。
私は正人の横顔を見ながらいろいろ考えていた。

よし、今日こそは鎌倉さんがなにかしてきても
ハッキリと言ってやる!
もう結婚するから私達の邪魔はしないでって。

あ、その前に今日は渡辺医院に行かないと。

「正人ー。私今日午後から出るの。
またあの渡辺医院行かなくちゃ。」

「渡辺医院?あのおとこがいるところ?」


そうだ。スマホを拾ってもらった時
彼に会ってるんだ。

「そうそう。大先生のお孫さんで病院継ぐらしい。
だから色々新しくしたいんだってー。」

「ふーん。いろいろね…
今日俺も暇だし一緒に行こうかな」

「正人も来るの?来てくれるの?」

課が違う正人が来てくれるなら
もっと心強いから安心した!

よし!今日も一日頑張ろー!


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