この作品は18歳未満閲覧禁止です
- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
ROCKな彼女
第12章 Trick or Treat
情事後…
彼女の手首を拘束していた手錠を外す。
少し赤い…
『ごめん痛かったやろ?』
僕は彼女の手首をさすりながら言った。
『ん。まぁ。』
歯切れの悪い返事。
『怒った?許して?』
慌てて彼女を覗き込むと
ぎゅっとしがみついてきた。
『ナツ?』
彼女の背中を優しく撫でる。
『……ちゃんと
ギュってしてくれやな嫌。』
小さな声で僕に言う。
僕はニヤける顔を何とか誤魔化し
彼女をギュっと抱きしめて
『大好き。離さへん。』
そう耳元で囁いた。
…ハロウィンは人の心にイタズラをする。