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第17章 Original Sin

…が。

『シュージ！着替えるで！
みんなで今から鍋パしよ！』

ぇえぇええ？

僕盛り上がってきましたんに…

不意のお預けに僕は彼女を捕まえる。

髪にキス
耳にキス
首にキス

『はいはい！
わかったから！帰ったらしよ！』

だめだ…彼女の頭の中は
完全に酒に支配されている。

諦めた僕は渋々着替える。

『どこで鍋パするん？』

とりあえず聞く。

『いつものBARやで！
マスターが貸し切りにしてくれた！』

ウキウキの彼女は
ニット帽を被りダッフルコートを羽織る


『化粧しいひんの？』

『すぐそこやん？夜やし見えへんて』

そうじゃない！

スッピンの彼女は
もっと幼く見えて可愛い過ぎるんや！

そう思っても彼女は

『はいはい。ありがとね』

と取り合わない。