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第18章 My World

確かに曲にも感動した。

歌詞にだって感動した。

でも彼の世界に惹き込まれた。


そんな事を思っていると
出掛けていた彼女が戻ってきた。

『おかえり』

僕が言う。

『ただいま。見つけたんや？』

そう言って彼女は笑った。

『うん。
思ってたんとなんか違った。壮大だった。』

素直に感想を述べる。

『そやな。
その人は特に熱狂的なファン多いし、

あたしが好きなバンドの
ボーカルもその人のファンやわ』

豆知識。
彼のファンを公言する
著名人は多いらしい。

『彼らのバンドは
popなんもいっぱいあるから
聞きやすいと思うで』

彼女は続けた。

『ナツの好きなバンドは
こんなんじゃないの？』

『そんな感じのもあるけど
1番好きなんは

インディーズの時のアルバムやね。』