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ROCKな彼女
第2章 Just a bit
確かに彼女は男っぽいと言うか
サバサバしてそうだ。
切なそうに目を伏せ
耳にかかる髪をかきあげた彼女。
左耳に光るピアス
軟骨に一つ
耳たぶに二つ
あぁ堤くん言うてたな
めっちゃピアス開いてるって。
『ナツ見た目からして気強いからな』
そういってマスターは笑った。
『ちゃうやん!
意外に尽くすタイプやねんであたし!』
その後
僕らは話を蒸し返す訳でもなく
ただ中身のないくだらない話をした。
彼女は。ナツは。
店を出た後僕に
『シュージ!
話聞いてくれてありがとね。
スッキリしたわ!
…嫌や無かったら連絡先交換しよーや!』
断るなんてあり得ない。
彼女の連絡先を手に入れた僕は
『またね〜♪』
と手を振る彼女に
これ以上ないくらい手を振り返して
家に帰った。
ちょっとだけこの先にある
未来に期待して…