この作品は18歳未満閲覧禁止です
- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
ROCKな彼女
第5章 She
『あたしらは朝早いの!
社長さんとはちゃうねん!』
そう言ってユキは帰り支度を始める。
そっかそうだよな彼女は社長さん…
若いのにすごいな…
なんて考えていると
『そやシュージ君ていくつなん??』
ハナに聞かれて
『26です』
『えー!そうなん!?』
素っ頓狂な声をあげたのは…ナツだ。
『あんた知らんかったん?』
呆れたように言うハナに
『聞いたことなかった』
と何故かむくれる彼女。
『そう言えばナツさんいくつなん??』
今更ながら女性に年齢を
聞いて良いものだったのか後悔する。
『あたし30やで』
『え!?そうなん!?
僕より年下やと思ってた!生意気な…』
そこまで言って彼女から
苛立ちの空気を感じ取って黙る。
『あはは!あんたらマイペースも
ええとこやで!お似合い!』
そう言いながら
ユキは僕らをすり抜けていく。
知らなかった彼女を
また一つ知れた優越感が僕を支配する。