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ROCKな彼女
第6章 Emotion
就寝しようとベッドに2人で潜りこんだ。
『そういえば店が5周年やねん』
突然彼女は切り出した。
『へぇ長いねぇ。凄いやん』
『ユキ達がしっかりしてるからなぁ。
あたしは基本的に口出ししぃひんし。
デザインなんかは提案は一応してるけど』
そんな風に彼女は言う
『ナツさんは経営の才能があるんやな』
『才能なんてないよ。
ただのラッキーの積み重ね』
なんだか弱気な彼女が気になる。
『どした?なんか不安?』
彼女の柔らかな髪を撫でながら聞く。
『何が不安かよーわからん。』
曖昧な返事。
『シュージ来週いつ休み?
水曜日空いてる?』
話が飛び過ぎて少し付いていけない。
『水曜日なら休みやで』
『なら、
ちょっとウチの店遊び来ぇへん?
5周年やからネット用のCM動画
作るねんけど面白そやしおいでや』
『面白そうって何するん?』
『色んなパターンの動画撮るんやけどさ。
まぁまだわからへん』
社長…そんな適当でいいんですか?
そんな事を思いながら
同時に
また知らない彼女を見られると思うと
少し気持ちが高揚した。