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ROCKな彼女
第6章 Emotion
そこに歩いてきたのは
彼女。
いつもと違うのは
化粧が濃くて
紅い口紅
そして紅いランジェリーを身につけて
ワイシャツを羽織っている。
ご丁寧に紅いガーターベルトまで…
何これ?
理解出来ないままの僕を置きざりにして
彼女は
ベッドに横たわる彼に跨る。
モニターに目を移すと
彼女は妖しく微笑みながら
彼のシャツをはだけさせる。
あぁ爪も紅いんや。
どうでもいい感想が頭に浮かぶ。
そんな事を考えている間に
彼女は彼の頬を優しく撫でる
愛おしそうに
でも獲物を見つけた獣のように
はやる気持ちを抑えているような。
そんな眼をして。
彼女がほんの少し口を開くと、
彼は焦れったい衝動を
抑えられないかのように
舌をわずかに出す
彼女はニヤリと笑って
彼に唇を近付ける
あぁもう見たくない
僕はそのまま店を出た。