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第6章 Emotion

『なぁシュージ来た？』

彼女はキョロキョロとしながら
居もしない彼を探す。

『あれ？さっきまでいてたんやけどなー』

『てか社長がモデルの代役とかウケる』

ユキが囃し立てる

『まぁ記念や記念！
キスなんかもしてないし
エロティックをアピールするには丁度ええ』

楽観的な彼女は
彼の気持ちなんて気付きもしない。


彼に電話を掛けてみるが出ない。

『シュージ寝てんのかな？』

もう一度掛けてみる。

［お掛けになった電話は…］

？？？電源切られた…なんで？

『なぁナツ
今回のことちゃんとシュージに話した？？』

ハナが心配そうに声をかける。

『今回？5周年の記念動画撮る言うたよ？』

『ちゃうやん
ナツが代役で男と絡むってこと！』

『そんなん。急やし言うてない』

『アホちゃう？』