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ROCKな彼女
第6章 Emotion
『……なんやねんそれ。』
彼女は震える声で抗議する。
『僕はナツさんにとっては
ただのペットやん
だから別に気にせんでもええよ』
素直じゃない
嫌だ
その一言が言えない。
だって彼女は
恋人じゃない。
自分を正当化する。
馬鹿みたいな嫉妬心さえ隠してしまう。
大人になりきれない僕は…。
『妬いたんやろ?』
煽るように彼女は僕に言う。
『だから別に何でもないて!自惚れんな!』
あぁもう引き返せない…
『知らんわ。
自惚れさせてや!妬いてや!
もっとあたし見てよ!』
彼女は震えながら僕の顔を両手で包んだ。
『いつになったら
好きって言うてくれるん?
もう待たれへん。
今日やってワザと
キャスト変更言わへんかってん。
シュージが妬いてくれたらって期待して』