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依存症性活
第12章 6月3日 男子寮

大学の男子寮。時間は夜中。
勿論正面からなんて追い出されるだけなので、こっそり裏へと回る。


「ユメカ、こっち」

裏でひっそりと息を潜めていたナオキに手招きされ、足音を立てないようにナオキの元へ行く。

「誰にも見られなかった?」
「大丈夫」
「んじゃ、行こうか」

靴を脱いで目の前の部屋の窓を静かに開けると、ひょいっとナオキに抱き抱えられる。そのまま窓のサッシに足を掛け、部屋へと入る。
ナオキに靴を2足渡されて受け取ると、ナオキも窓から戻ってきた。


「侵入成功」

ニッと笑うナオキはまるで悪ガキのよう。
くすくすと息を殺して笑うと、ナオキがぎゅっと抱き着いてきて、大きく息を吸った。

「ユメカすごい甘い匂いする…エロい」
「え…匂いするかな」
「なんだろ、すげえムラムラする匂い」
「なにそれ!」

またふふふ、と笑みがこぼれた。

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