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Sugar Box
第3章  チラリズム・シンドローム【後】
  


「やだっ!恥ずかしいから、下ろしてっ!!」


「いいから。見られたくなかったら暴れないで。」


 お姫さま抱っこをしたまま教室を出る。


「やだ。」


「シー。みんなに見られていいの?」


「っ・・・」


「いい子にしてて。」


 玲を抱いたまま裏に向かう。


「あ、沖兎と明志に助けをお願いしたからな。っ・・・(なんで目ぇ閉じる?)」


 急に目を閉じられて驚いた。


「どうしたの?」


「・・・。」


「あぁ、(寝たふり)?」


 親友と後輩が居ると知らせると可愛い反応が返ってきた。それだけでいい。


「玲ちゃん。今夜は、泊まるよ。」


「っ!!」


「もうっ、玲ちゃん可愛すぎ!!早く帰ろうっ!!」


「っ(結局、乃さんのペースだし)。」


 眠ったふりで抱かれたまま学校出た。



 * チラリズム・シンドローム *

      【 後 】━ 終 ━


  
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