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香織
第4章 うっかり
彼女には抜けてるところがあると
言ったけれど
僕も抜けていたみたい。
せっかく買ってあげた
猫の置物
渡すのを忘れていた。
彼女の家に届けに行こう。
ピンポーン
まぁ仕事中だろうし
出ないよね。
合鍵を使って
部屋に入った。
いい香りだ。
テーブルの上に
猫ちゃんを置いた。
ふと見ると
携帯の使用料金の
督促状がある。
まだ領収書も付いてるじゃないか。
携帯止まったら困るでしょ?
僕が払っておいてあげる。
夜彼女が帰宅したタイミングで
電話した。