この作品は18歳未満閲覧禁止です
- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
Dangerous Man 2nd
第13章 Lots of memories
『あれば今すんねんな?』
コンディショナーをつけ
髪を撫でるように梳く彼女に向け
ニヤリと笑う。
『……そんな事は言ってない』
『…ふうん』
彼女が髪を洗い流しアップに纏めあげる。
『はい』
『なに?』
俺はカミソリを彼女に見せた。
『…しないってば』
『いいやん』
『やだ』
『なんで』
『恥ずかしい』
『今更?』
裸のまま彼女に詰め寄る。
『もぅ!風邪ひくからお風呂入らせて!』
俺を避けて露天風呂に逃げた。
仕方ない…。
俺も彼女の隣に座る様にお湯に浸かる。
外に面したこの風呂。
静かな山の景色に
鳥の鳴き声が谺響する。
『いいとこやな?』