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第23章 Jealousy

『俺…あかんわ…。』

『……？』

『ちょっと出てくる。』

引き止める彼女に背を向け家を出た。

たったひとつ

彼女の過去を知っただけで

それを切っ掛けに

自分が嫉妬深くなってしまっていた。

その変化に

驚いて、戸惑って、やるせなくなる。


秘密基地のBARに来た。

1人で飲むには丁度いい。

ゆっくりとウイスキーを飲む。

こんなにも苦しいものだなんて

思いもよらなかった。

きっと彼女は呆れているはず

こんな自分に嫌気が差して

離れていってしまうかも知れない。

怖い…無くしたくないのに…

彼女を信じてないわけじゃない

だけど今まで自分がして来た事を思うと

不安が襲ってくる。