この作品は18歳未満閲覧禁止です
- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
Dangerous Man 2nd
第23章 Jealousy
『ただいま』
そう言って玄関に入ると
彼女は走ってきた。
『アツシ…』
泣いていたのか目は赤くなっていた。
『ごめん。』
それだけ言って彼女を抱き締める。
『…なんか俺…嫉妬深くなったみたい』
彼女を見る勇気はなくて
抱き締めたまま伝えた。
『……リナの事、好きで堪らへん』
『リナも、アツシの事好きで仕方ない』
その答えに…思わず泣きそうになった。
『…アツシ…キスして?』
腕に閉じこめられたままの彼女が
俺を見上げる。
そっと唇を合わせ彼女の暖かさを感じた。
唇を離し目を見ると
ふわっと笑って
『リナから離れないで』
と言った。
『俺のセリフやで?』
嫉妬は疲れるけど…
それ以上に愛しいと思った。