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振り向けば…
第18章 私自身を…



なんでも良いから書き留めておけと悠真が言う。


「日記みたいなものか?」


パソコンの日記機能は使った事がないとか考える。


「日記ではなく、むしろ、エッセイだな。」


悠真の説明では箇条書きでもなんでもええから思い付いた事を書き留めればええという。


「ただの暇つぶしや…、気楽に考えろ。」


何事にも意地になりムキになる私に悠真がブレーキをかけてくれる。


「2時間くらい寝ようぜ…。」


悠真の家のソファーはリクライニングが出来る。

欠伸をして私を抱えるようにする悠真が寝る。

私の下半身にはボアケットを掛けてくれる。

エアコンが苦手な私の為に常にソファーに用意されている物…。

悠真の鼓動だけを聞いてた。

悠真の温もりだけを感じた。

その感覚に慣れ切った私も欠伸が出る。

こいつと居て、睡眠不足や食欲不振だけはないなとか考える。

掘り下げて考える…。

私自身を…。

それは悠真の事を考える事にも繋がる気がする。

私は悠真が好き?

それとも1日が長いから暇つぶしの相手として利用してるだけ?

悠真は私が…?

いや、ただの飯炊き女?

あれこれと考える間にふわふわとする感覚が押し寄せて来る。

ああ、寝ちゃうんだ…。

夢を見る。

誰かにキスをされてる。

知らない人…。

顔がよくわからん。

私の身体が動かずに一方的にキスされる。

口いっぱいに溜まる唾液…。

必死に飲み込もうとする私が居る。


「んはっ…。」


変な声で目が覚めた。


「起きたんか?」


悠真が私の顔を覗き込む。

涎を垂らして寝てたらいややんと思いながら自分の口元を拭う。


「腹減ったから飯にしてくれ。」


そう言うて悠真が私から離れる。

もう夕方…。

やっと無意味に長い1日が終わったのだとホッとする私が居た。


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