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振り向けば…
第20章 久しぶりに…



誰かに抱かれたい。

誰かの温もりを感じたい。

自分の温もりしかないベッドで私は自分を慰める。


「んぁ…。」


溢れる声を枕に顔を埋めて押し殺す。

パジャマのスボンとパンティーを膝まで下ろし、自分の乳首を弄りながら、股間にそっと手を当てる。

くちゅっ…。

はしたない水の音に興奮する。

陰部の割れ目を押し広げて自分の指先でクリトリスを探してみる。

確か、ここ…。

悠真に教わったように指先に当たる小さな突起をゆっくりと撫でてみる。

ビクンと反応する身体…。

全身がカッと熱くなる。

四つん這いになり乳首を弄りながらクリトリスを刺激する。

もっと…。

頭まで突き抜ける快感が欲しかった。

悠真に抱かれた時に感じた快感。

自分が真っ白な世界に晒される感覚。

そこには悠真と私しか居なかった感覚を私の身体が求めてる。


「もっと…、いい…。そこ…、もっと…。」


指先が円を描くようにクリトリスを刺激する。

脚の付け根の筋肉が硬直する。

自分が何かに上り詰める感覚…。

押し寄せる快感の波…。

真っ白なオーガニズムの世界で私は誰と居たいの?

拓也さん?

悠真?

イクッ…。

ガクンと腰が跳ねた。

身体の中…、お腹の下…、股間の少し上…。

確かな痙攣を感じる。

悠真がしたように膣の中に指を入れてクリトリスの裏側を探るように指先で掻き回す。


「くっ…、はぁ…。」


見つけた肉壁のポイントを指先で押すとオーガニズムの痙攣が止まらなくなる。

私の指を私が締め付ける。


「んぁっ…、あぁん。」


全身で悶えてた。

繰り返されるオーガニズムの波に溺れてた。

真っ白な世界に私1人…。

限界なのに、私の身体の更に奥にある何かが疼いて何かを求めてる。


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