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振り向けば…
第24章 坊やだからさ…



私の点滴が終わる頃に私のところへ看護婦さんとお医者様が現れた。


「水分補給はしてます?」

「2Lは飲んでます。」

「現場仕事ですよね?まさかお茶?」

「はい…。」


お医者様の質問にあれこれと答える。


「まずお茶などのカフェインが多いもの利尿作用があるから逆効果になると覚えて起きなさい。基本的に水分補給はミネラルが含まれる飲み物が適してる。」

「ミネラルですか?」

「そう体内のミネラルのバランスが崩れると今日みたいに発熱を起こし意識を失くす事になる。特に炎天下で働く人ならば、そういった熱中症対策を良く知っておくべきです。」


お医者様にも怒られた。

現場管理が私の仕事である以上は、そんな知識も身につける必要がある。


「落ち着いたら帰ってもいいですよ。」


お医者様がそう言うから入院はせずに済んだのだとホッとする自分を感じる。


「家族に迎えに来て貰えるかな?」


専務さんが聞いて来る。

専務さんはまだ仕事を残したまま私に付き添う羽目になったから…。


「1人で帰れます。」

「それは認めない。」

「でも…。」

「それから後3日でお盆休みだから森本さんはお盆休みが終わるまでは休暇を取りなさい。」

「専務さん…。」

「森本さん、去年も有給を取らなかったよね?今時の若い子は海外旅行だなんだと有給を取るのに、森本さんはそういうのをしない子でしょ?だったら会社としては無理矢理に取らせるしかないんだよ。」


専務さんの言葉に泣きたくなって来る。


「あのね、森本さん。別にクビにしようって話じゃないんだよ。寧ろ、うちの会社では森本さんが頑張ってくれるから助かってるんだ。だから今回はゆっくりと休んで、またしっかりと働いて欲しいだけなんだ。」


専務さんの言葉に頷くしか出来なかった。


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