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振り向けば…
第7章 いつか連れてったる…



クリスマスに遊びに行かないかと溝口先輩が言う。

迷った顔をする私に先輩が


「こんちゃんとか日下達も一緒やで。」


と言うて来る。

明日香先輩や幸芽先輩も来る。

私はお父さんが気にかかる。

今回の手術は偉い先生の都合があるからと入院は年明けになる。

お父さんとクリスマスは過ごしたいと思う。


「ごめんなさい、お父さんの傍に居たいです。」


正直に言う。


「そっか…、そりゃしゃあないな。」


先輩が私の頭にキスをして寂しく笑った。

これがいわゆる彼氏との恋愛なのだろうか?

気を使い優しくされるだけの恋愛。

疲れだけが溜まってく。

家に帰るとお父さんがリビングのソファーでタバコを吸ってる。

あれだけ癌に苦しめられたのに辞められなかったタバコを咥えるお父さんの足元に座る。


「明日のクリスマスはお父さんとケーキでも買いに行こか?」

「うん…。」


お父さんの膝に頭を寄せて凭れるとお父さんが私の頭を撫でてくれる。

この場所に座るとホッとする。

疲れが抜けてく感覚を感じる。

出来るだけお父さんと居たいと思う。

冬休みの私はお父さんにべったりの生活だった。

年が明け冬休みが終わるとお父さんが入院する。


「一緒に病院に行くか?」


悠真がそう聞いて来る。


「行かない。」


悠真にそう答える。


「なんでや?」

「1人で行けるから…。」


悠真には頼りたくない自分が居た。


「そうか…。」


悠真が少しだけ嫌な顔をする。

バレンタインの前日。

妙に溝口先輩が私にベタベタと引っ付いてる。


「なあ、来夢…。明日…。」

「先輩の家に行きます。」

「ほんまか?」


明日は先生の研修があるとかで授業は午前中で終わる予定になってる。


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