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第16章 もう、離さない

「ママー、今日も先生来るよね？来てくれるん
だよね？」

「うん、来るって言ってたよ」

最近、先生は毎日のように来てくれる…毎日必ず
“今日行ってもいいかな？”と、ＬＩＮＥ…
確認しなくても、来てくれたらいいのに…と思う
けど、今の状態では、先生らしく真面目に私達と
向き合ってくれている

「今日は何して遊ぼうかなー…ボク、先生と一緒に
お風呂入りたいなぁ、ダメかな…」

「先生、イヤッて言わないと思うけど、着替えが
ないからねー…どうだろうね…」

食事の準備が終わった頃、先生は来た

「倖太、今日は保育園どうだった？楽しかったか？」

「うん、楽しかったよ！みんなで水遊びいっぱい
したんだ、先生がホースでみんなに水をかけるから
いっぱい逃げたよ」

「そうか、楽しそうだな…先生も行きたかったなー」

「えっ、来てくれるの？あのね、１０月に運動会が
あるんだ…先生見に来てくれる？」

あっ、倖太ちょっと不安な顔してる…
行けないって言われるかもって、思ってるんだよね…