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ありがとうを君に…
第7章 出会い

「こちらではきっと何も出来ないと思います
C病院に脳専門の先生がいますので、そちらに
紹介状を書きますので行ってみて下さい」

またか…また紹介状…私どれだけ病院廻れば
いいのかなぁ…

もう、私は諦めていた…手に負えないって何?
治らないって事?

診察室を出ると、また涙がポロポロ…

「とにかく、行ってみよう…ねっ」

さっき、あんなに怒っていた誠一が優しく
声を掛けてくれた


C病院に到着しても、もう私には何の感情もない
入院出来ると思う期待も…治ると思う希望も…

ただ思うとすれば、いつまでこんな事続くん
だろう…こんなに病院を廻って、意味があるのか…

もう、わからない


さっきの病院から連絡が入っていたのか
正面玄関の所で、看護師さんが待っていてくれた

「大野さん?大野仁実さんですか?」

「はい…」

じゃ、行きましょう!

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