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愛里 ~義父と暮らす小学六年生~
第6章 開花し始めた性の器
 言われるがまま、愛里はまた肉棒を口に含んだ。先ほどと同じように丁寧に舐める。
 もう外を歩いている人のことなど気にならなかった。

 ただ、挿れてもらえないのが残念だった。
 
 たくさんの人が車のそばを通り過ぎ、何度も舌の音が車内に響いた。

「愛里ちゃん、そろそろ…出すよ」

 髪を撫でながら幸彦が言う。

「こっちを見て。お父さんを見ながらやって」

 うん、と咥えたまま頷く。頬を両腕で抱くように撫でられ、その手が胸を鷲掴みにする。

 父親の目を見ながら口を舌を動かす。

「出すよ…口の中に出すよ」

 ぎゅっと強く胸が掴まれ、同時に口の中に何かが溢れた。

 今まで体の中に出された。教室では顔に掛けられた。
 
 まだ知らなかった精液の味。それを今それを知った。
 直接喉の奥にまで飛び込んだんだそれは、とろりと体の中へと落ちていく。

 引っかかるのかこくこくと二度、喉を鳴らして体の中に取り込んだ。

 二度も絶頂させられたのにまだ消えない挿入の欲望が、少しだけ消えたような気がした。
 
 満足そうな溜息が聞こえて体を持ち上げられた。大きな胸の中に抱きしめられた。

「とっても気持ちよかったよ、愛里ちゃん」

 狭い隙間から車内に差し込む光が、うっすらとオレンジに染まっていた。
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