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愛里 ~義父と暮らす小学六年生~
第4章 花火大会。ホテルのバルコニーで
「あぅ、ん…く、はぅ…ん、あっ!」

 ベッドの上で愛里の体がびくんと跳ねた。同時に熱い精液が注ぎ込まれる。
 
 ゴールデンウィークの旅行から二か月以上経った。もうすぐ夏休みになる。
 愛里はその間、変わらず幸彦に犯されていた。

 ただし、日数はそれほど多くない。

 綾香の母親がいない日、というのがまず大きな条件だ。綾香に知られるわけにはいかない。
 幸彦との結婚を機に綾香の体調は比較的安定していた。生活の潤いが表情も明るくしている。

 それでも定期的な入院が必要だった。投薬と経過観察。それは綾香の健康を維持するうえで欠かせないものだった。

 そして、綾香がいない日に幸彦が必ず愛里を求めるわけではなかった。

 血は繋がっていないとはいえ、親子なのだ。

 その関係が修復不能になるほど、徹底的に犯し尽くしたりはしなかった。親子で関係を持ってしまうことがそもそも間違いなのだ。

 性欲がどんなに湧き上がろうと、幸彦もその点は細心の注意を払っていた。

 この二か月でいえば、日数は三日ほどしかない。ただし、その日には溜まりに溜まった性欲を全て吐き出すかのように激しい行為を何回もすることになる。

 幸彦は必ず愛里の同意を取ってからしかしなかった。

 それで愛里も不承不承ながらも納得せざるを得ず、それが親子関係の崩壊を食い止めている。
 ゴールデンウィークの旅行の時に言われたように、愛里には幸彦に抱かれなければいけない理由がある。愛里が行為を受け入れているのには、そういう背景もある。

 誰にも言えない親子関係で、常識的に見ればいつ破綻してもおかしくない関係だが、それでも何とか今日まで壊れずに続いているのは、様々な要因が絡み合った結果と言えた。

 幸彦はそれ以外では本当に理想の父親だと思う。
 見た目も稼ぎも悪くない。愛里にも綾香にも優しい。

 しかし、本来綾香に向くべき性欲のほとんど全てを愛里が受け止めなければならない。

 相変わらずセックスには抵抗があるし、する日は一日に何度もしなければならない。
 まだまだ体力に溢れた体は多少の無理はきくが、それでもセックスの翌日は体が重かった。

 そして、それ以上に気が重いことがひとつ。

「愛里ちゃん、前よりいっぱい感じるようになったね」

 幸彦に言われた、この言葉だ。
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