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魔法使いで紳士なヴァンパイア
第35章 彼女の気持ち
仕事を終え彼女からの連絡を待つ間
俺は24時間のカフェで暇を潰す。
コーヒーを飲みながら道行く人を観察する
楽しそうに手を繋いで歩くカップル
げっそりした顔で早足で歩く男
みんな同じ24時間で
みんな違う時間を過ごす。
PPP…
『もしもし』
『ツカサ?もう帰るよ』
『おー。なら行くわ』
会計をして彼女の自宅へ向かう。
歩いている途中
物件情報誌が目に付いた。
一冊抜き取って再び歩いていく。
インターホンを鳴らすと出て来た彼女
2人でラグの上に座ると早速本題に入る。
『メグはこれでええの?』
『…うん』
『なら一緒に住むか』
『…え?』
『部屋借りて一緒に住まへん?』