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助けて兄ちゃん!! 妹受難物語 スクール水着は絶・対・絶・命
第2章 妹は旧型スクール水着が似合いまくり
と、突然、沙羅が眉をひそめて、大樹に頬を寄せる。
「あ、そういえばさぁ、近ごろこの団地で下着ドロボーとかがしょっちゅう、ウロウロしてるって噂知ってた? それも、ウチの小学校の子ばっかし、被害にあってるみたいなの」
(オイオイ、妹よ、まさか俺を疑ってるんじゃあないだろうな!?)
無論、兄の邪な感情など気づく様子もなく、沙羅は純粋無垢に心配している様子だ。

「…それとね、もっと変な噂も流れてて…ほら一階に住んでる由依ちゃんと、愛里ちゃん、それに聖菜のこと知ってるでしょ?」
皆、沙羅と同じ緑ヶ丘小学校の児童ばかりで、この団地に住む女の子だから、大樹も知っている。
「みんな最近、学校を休んでるの…。どうしちゃったのかなぁ、って思ってたら…みんな…変態に…襲われたりしたんじゃないかって、隣のおばさんとかも話しているの聞いちゃったんだ」
「まさか、皆、偶然風邪でもひいただけだろ?」
「でも、ホントだったら、怖いよね…。それに許せないよね。女の子を襲うなんて、ね」
(ああ、妹よ。お前の傍にいる兄ちゃんも、性的趣向って意味では大差がないんだけど)
と少女らしい恐怖心を抱きつつも、純粋な正義感も滲ませる妹に少々後ろめたさも感じる大樹だ。
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