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第1章 友泉（ゆうみ）とたっくん

「ねえ、おかあさん。」
「なあに？」

ぼくが座っているベンチの近くの芝生で、３歳の子供が母親のふくよか過ぎる乳房に抱きついて甘えている様子をみたので、ぼくはちょっぴりせつなくなっていました。

それと同時に、ぼくはかあさんと出会った時の頃を思い出したのでありました。

ぼくの名前はたみお、29歳。

お仕事は造船関係の冷熱会社の営業のスタッフです。

かあさん…ぼくの妻の名前は友泉(ゆうみ)、51歳。

お仕事は、家の近所のパン屋さんでパートです。

いまから、ぼくとかあさんが出会ったきっかけをお話しいたします。