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会えたから
第3章 リョウ
まだまだ固定電話の時代。
一家に一台の電話が当たり前だったが、
訳あって私の部屋には家のとは別の番号の電話があった
何度も何度もプッシュしかけては。。。
切る。
勇気が出ない気が付くと1時間以上が過ぎていて
初めて電話する時間ではなくなってしまう
次の日もまた次の日も同じことの繰り返し
3日目にして漸くかけることができた
呼び出し音が鳴る
ドキドキドキドキドキドキ
「丸山でございます」お母様が出た
「あの、私、星ヶ丘高校のヤスの友達で松田と申しますが、リョウ君いらっしゃいますか?」
「お待ち下さい」
もう、噴火しそう。。
「はい?」リョウ君の硬い声
「あ、あの、私、ミオです」
「ああ」
「あの、あのね、あの、よかったら明日、
ヤスとノリちゃんと一緒に帰りませんか?」
「あーーいいけど、松田さん電車でしょ?
僕たち自転車だからなー」
うちの学校は自転車と電車の通学路が全く違う
どちらがどちらへ行っても遠回り
「あ、ゴメンなさい。。」語尾が小さくなる
「変な電話してゴメンなさい。うんうん。忘れて」
まくし立てて、切ろうとすると
「あのさ、ヤス達も一緒なら松田さんも自転車道来る?」
「ん??ん??」展開する事態について行けていない
「お互い遠回りになるけど、僕が駅まで送るよ」
「え?え?え?いいの?えーー!!どうしよ?」
「どうしよって笑。じゃ明日部活が終わったら自転車置き場集合な」
そうして初めて男子を誘って男子と一緒に帰るという
一大イベントを迎える事になった
一家に一台の電話が当たり前だったが、
訳あって私の部屋には家のとは別の番号の電話があった
何度も何度もプッシュしかけては。。。
切る。
勇気が出ない気が付くと1時間以上が過ぎていて
初めて電話する時間ではなくなってしまう
次の日もまた次の日も同じことの繰り返し
3日目にして漸くかけることができた
呼び出し音が鳴る
ドキドキドキドキドキドキ
「丸山でございます」お母様が出た
「あの、私、星ヶ丘高校のヤスの友達で松田と申しますが、リョウ君いらっしゃいますか?」
「お待ち下さい」
もう、噴火しそう。。
「はい?」リョウ君の硬い声
「あ、あの、私、ミオです」
「ああ」
「あの、あのね、あの、よかったら明日、
ヤスとノリちゃんと一緒に帰りませんか?」
「あーーいいけど、松田さん電車でしょ?
僕たち自転車だからなー」
うちの学校は自転車と電車の通学路が全く違う
どちらがどちらへ行っても遠回り
「あ、ゴメンなさい。。」語尾が小さくなる
「変な電話してゴメンなさい。うんうん。忘れて」
まくし立てて、切ろうとすると
「あのさ、ヤス達も一緒なら松田さんも自転車道来る?」
「ん??ん??」展開する事態について行けていない
「お互い遠回りになるけど、僕が駅まで送るよ」
「え?え?え?いいの?えーー!!どうしよ?」
「どうしよって笑。じゃ明日部活が終わったら自転車置き場集合な」
そうして初めて男子を誘って男子と一緒に帰るという
一大イベントを迎える事になった