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セックスと愛とフレグランス
第4章 ラチッタデラ
この店の周りはマンションや雑居ビルに囲まれていて車線のない道路には人の往来もあまりないように見受けられた。
この人通りなら、人目を気にせず入店するのも可能だろう。
やはり他人であろうとも風俗店に入店するのを目撃されるのは気まずい。
ビルの陰から一歩踏み出した途端スマホが着信を告げた。
あまりの驚愕ぶりに「うわっ」と情けない悲鳴を上げ再び建物の陰に身を隠す。
画面を見ると勝見愛に次に会話したくない人物の名前が表示されていた。