この作品は18歳未満閲覧禁止です
セックスと愛とフレグランス
第6章 ハイスクール
智広が陸上部に入部して三か月ほどが経った七月の中旬のことだった。
連日の気温は三十度を超え、暑さのためか身体はすでに悲鳴を上げていた。
梅雨が明け、あと数日で夏休みに突入しようかというこの日。
部活を終えた智広は、汗と砂埃にまみれた身体を一刻も早くシャワーで洗い流したいと思いながら帰宅した。
玄関に入り廊下を通り抜けリビングの扉を開ける。
その時、何となく違和感を覚えたが、あまりの疲れのためか、その感覚をやり過ごす。